去年のバレンタイン 3
2006年 03月 15日
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思ってもいないお出迎え(?)で、もじもじさん(笑)になってしまった私。
その前に上半身裸、下はスエット姿の彼の人が座った。
初めて来た時と同じように、そこにホントにいるのを確かめるみたいに私の肩や腕を両手でぽんぽん・・・。
余計に緊張する私を見て、それも楽しかのようにじ~っと見られて顔あげられない^^;
「また前みたいに緊張してる?^^」
「会うのは久しぶりだし・・・」
「そうだけど・・・そんなに緊張しなくていいのに^^」
「あはは・・・^^;」
「こっちおいで^^」
返事をする前に、ぐって引っ張られて倒れこむ形になりそのままぎゅっと抱きしめられた。
「腰、完治してないのに無茶なことして」
「ごめんなさい・・・^^;」
「謝らなくていいの、怒ってるんじゃないんだから。嬉しいの^^」
「うん・・・^^」
頭を撫でられて、体が少し離れたらほっぺを撫でられて・・・そして顔が近づいてきた。
2ヶ月ぶりに触れる彼の人の唇。
優しく2・3回触れた後、長いキスのままカーペットに寝かされた。
一旦離れた唇は何度も唇に戻ってきて、そして瞼や頬と顔中キスされた。
2ヶ月前の一緒にいた日に、一気に戻る感覚だった。
あれは昨日のことで、今はその続き・・・みたいな・・・。
そのままキスしたりお互いに触れてたりしながら、長い時間一緒にいた。
服装もちょっと乱れて(ぉぃ)そのまま話したりしていたら、突然ドアがノックされた。
思わず2人とも黙ってお互いの顔を見る。
実はその日、彼の人は家族と昼食を取ることになっていたのだけれど、私が来るとの事でキャンセル。ご両親か妹さんが来たのかもしれないので、この状況では居留守を使うと目と目で合図^^;
声は聞こえないけど、何度もノックが続くので間違いないかなって感じで・・・。
ようやく立ち去った雰囲気で、やっとで声を出した。
「行ったかな・・・?」
「かな・・・?」
「びっくりしたなぁ・・・(笑)」
「だねぇ^^; でも良かったの?」
「この状況で出るわけにも・・・(笑)」
そりゃそうですねぇ・・・。
上半身裸の息子(もしくは兄)と、服装乱れたオンナが引っ付いて寝転んでるんですから^^;
「そう言えば・・・さっき鍵かけた?」
「え?あ・・・かけてないっ^^;」
「うわー がちゃってされたらぶっ飛んでたなぁー(笑)」
「こわ・・・^^;」
彼の人が離れてドアに鍵かけにいき、戻ってくる時に仕事机の上に置いていた携帯を持ってきた。
確認すると、電話が何度か入っていたらしい。
「キャンセルってちゃんと言ってなかったの?^^;」
「ううん、仕事詰まってるからキャンセルって言ったよ。でも仕事してるならいると思ったのかも」
「なるほど・・・」
「もう来ないとは思うけど、部屋にいないって電話いれとく(笑)」
「はい^^;」
彼の人が電話かけだしたので、私は服装整えようと体起こそうとしたら・・・そのままでいるように制されて寝転んでる上に跨った。
いつ繋がるか分からない状態で、動くことも出来ず、もちろん声も出せず(汗)
その上、ほっぺ触ったり首筋撫でられて・・・声出さないように口押さえてて・・・。
結局電話は繋がらなかったけど、切るまで人の反応見て楽しんでるなんて、意地悪だ(ーー;
「どしたの?^^」
「声出ちゃったらどうすんのっ^^;」
「出しちゃって良かったのに^^」
相手は両親なんだからいい訳ないってのは分かってるけど、「出しちゃっていい」って言葉が、何となく嬉しかったり・・・。
意地悪されたのに、バカだよね・・・(笑)
気が付けば16時。日帰りだからどんなに遅くても20時前には新幹線に乗らなきゃいけないのに、本来の目的をまだ果たしてなかった。
小さい紙袋を彼の人に渡した。
中にはチョコレートと手編みのマフラー。
言葉は・・・何も言えなかった。
照れくさいのもあったし、手編みのマフラーに引かれるかもという恐怖感もあったし、そして面と向かって「好き」なんて告白など今までもしたことなかったから、どう言っていいのかが分からなかった。
彼の人は紙袋をあけて、すぐに首にマフラーを巻いた。
「すっげーあったかい!ありがとう^^」
受け取ってくれたこと、着けてくれたことに涙が出そうだった。
告白めいたことも言わない私に、チョコの箱を取り出して彼の人はこう切り出した。
「ねえ・・・義理チョコじゃないチョコ、俺に渡していいの?」
「うん・・・^^」
「こんなオトコに?」
「うん^^」
「んじゃ、もらうね。開けて一緒に食べよう^^」
彼の人の言いたい事は分かってる。
私以外にも仲のいい人がいて、そして彼・彼女という遠距離恋愛は自分には出来ないと言い放ち、それでも一緒にいる時はほぼ彼女みたいな付き合いをしている、中途半端な相手なのに・・・って。
それでも今ここに居るのも、そう決めたのも私自身。
包みをあける前に、彼の人は軽くキスしてくれた。
それが義理チョコじゃないチョコへの返事だとは、私も思っていない。
けれど本命だということを受け取ってくれたとは、思っている。
突っ返されることもありだと思っていた私には、受け取ってくれて食べてくれて、そしてマフラーを巻いてくれたことだけで十分だった。
私は帰り仕度をしだした。
彼の人は〆切間近のお仕事があり前日の午後から一睡もしてないのも知っていたし、前回の別れた後の寂しさを味あわしたくなくて見送りを断ったのだけれど、どうしても送るときかず、結局在来線の駅での見送りをするとのことで、一緒に部屋を出た。
彼の人の首には、あげたマフラー・・・。
駅で一緒に夕飯を食べ、改札前で軽く抱き寄せられ「またね^^」とお互い言葉を交わし、私は笑顔で改札を抜け何度か振り返り、いつまでもこちらを見ている彼の人に手を振り、階段を下りて一人で電車に乗り、新幹線に乗り、家に戻った。
新幹線の中では、携帯メールのやりとりをした。
そこで初めて私は言葉にし、そして返事が来た。
「大好きです・・・^^」
「分かってる・・・^^」
その前に上半身裸、下はスエット姿の彼の人が座った。
初めて来た時と同じように、そこにホントにいるのを確かめるみたいに私の肩や腕を両手でぽんぽん・・・。
余計に緊張する私を見て、それも楽しかのようにじ~っと見られて顔あげられない^^;
「また前みたいに緊張してる?^^」
「会うのは久しぶりだし・・・」
「そうだけど・・・そんなに緊張しなくていいのに^^」
「あはは・・・^^;」
「こっちおいで^^」
返事をする前に、ぐって引っ張られて倒れこむ形になりそのままぎゅっと抱きしめられた。
「腰、完治してないのに無茶なことして」
「ごめんなさい・・・^^;」
「謝らなくていいの、怒ってるんじゃないんだから。嬉しいの^^」
「うん・・・^^」
頭を撫でられて、体が少し離れたらほっぺを撫でられて・・・そして顔が近づいてきた。
2ヶ月ぶりに触れる彼の人の唇。
優しく2・3回触れた後、長いキスのままカーペットに寝かされた。
一旦離れた唇は何度も唇に戻ってきて、そして瞼や頬と顔中キスされた。
2ヶ月前の一緒にいた日に、一気に戻る感覚だった。
あれは昨日のことで、今はその続き・・・みたいな・・・。
そのままキスしたりお互いに触れてたりしながら、長い時間一緒にいた。
服装もちょっと乱れて(ぉぃ)そのまま話したりしていたら、突然ドアがノックされた。
思わず2人とも黙ってお互いの顔を見る。
実はその日、彼の人は家族と昼食を取ることになっていたのだけれど、私が来るとの事でキャンセル。ご両親か妹さんが来たのかもしれないので、この状況では居留守を使うと目と目で合図^^;
声は聞こえないけど、何度もノックが続くので間違いないかなって感じで・・・。
ようやく立ち去った雰囲気で、やっとで声を出した。
「行ったかな・・・?」
「かな・・・?」
「びっくりしたなぁ・・・(笑)」
「だねぇ^^; でも良かったの?」
「この状況で出るわけにも・・・(笑)」
そりゃそうですねぇ・・・。
上半身裸の息子(もしくは兄)と、服装乱れたオンナが引っ付いて寝転んでるんですから^^;
「そう言えば・・・さっき鍵かけた?」
「え?あ・・・かけてないっ^^;」
「うわー がちゃってされたらぶっ飛んでたなぁー(笑)」
「こわ・・・^^;」
彼の人が離れてドアに鍵かけにいき、戻ってくる時に仕事机の上に置いていた携帯を持ってきた。
確認すると、電話が何度か入っていたらしい。
「キャンセルってちゃんと言ってなかったの?^^;」
「ううん、仕事詰まってるからキャンセルって言ったよ。でも仕事してるならいると思ったのかも」
「なるほど・・・」
「もう来ないとは思うけど、部屋にいないって電話いれとく(笑)」
「はい^^;」
彼の人が電話かけだしたので、私は服装整えようと体起こそうとしたら・・・そのままでいるように制されて寝転んでる上に跨った。
いつ繋がるか分からない状態で、動くことも出来ず、もちろん声も出せず(汗)
その上、ほっぺ触ったり首筋撫でられて・・・声出さないように口押さえてて・・・。
結局電話は繋がらなかったけど、切るまで人の反応見て楽しんでるなんて、意地悪だ(ーー;
「どしたの?^^」
「声出ちゃったらどうすんのっ^^;」
「出しちゃって良かったのに^^」
相手は両親なんだからいい訳ないってのは分かってるけど、「出しちゃっていい」って言葉が、何となく嬉しかったり・・・。
意地悪されたのに、バカだよね・・・(笑)
気が付けば16時。日帰りだからどんなに遅くても20時前には新幹線に乗らなきゃいけないのに、本来の目的をまだ果たしてなかった。
小さい紙袋を彼の人に渡した。
中にはチョコレートと手編みのマフラー。
言葉は・・・何も言えなかった。
照れくさいのもあったし、手編みのマフラーに引かれるかもという恐怖感もあったし、そして面と向かって「好き」なんて告白など今までもしたことなかったから、どう言っていいのかが分からなかった。
彼の人は紙袋をあけて、すぐに首にマフラーを巻いた。
「すっげーあったかい!ありがとう^^」
受け取ってくれたこと、着けてくれたことに涙が出そうだった。
告白めいたことも言わない私に、チョコの箱を取り出して彼の人はこう切り出した。
「ねえ・・・義理チョコじゃないチョコ、俺に渡していいの?」
「うん・・・^^」
「こんなオトコに?」
「うん^^」
「んじゃ、もらうね。開けて一緒に食べよう^^」
彼の人の言いたい事は分かってる。
私以外にも仲のいい人がいて、そして彼・彼女という遠距離恋愛は自分には出来ないと言い放ち、それでも一緒にいる時はほぼ彼女みたいな付き合いをしている、中途半端な相手なのに・・・って。
それでも今ここに居るのも、そう決めたのも私自身。
包みをあける前に、彼の人は軽くキスしてくれた。
それが義理チョコじゃないチョコへの返事だとは、私も思っていない。
けれど本命だということを受け取ってくれたとは、思っている。
突っ返されることもありだと思っていた私には、受け取ってくれて食べてくれて、そしてマフラーを巻いてくれたことだけで十分だった。
私は帰り仕度をしだした。
彼の人は〆切間近のお仕事があり前日の午後から一睡もしてないのも知っていたし、前回の別れた後の寂しさを味あわしたくなくて見送りを断ったのだけれど、どうしても送るときかず、結局在来線の駅での見送りをするとのことで、一緒に部屋を出た。
彼の人の首には、あげたマフラー・・・。
駅で一緒に夕飯を食べ、改札前で軽く抱き寄せられ「またね^^」とお互い言葉を交わし、私は笑顔で改札を抜け何度か振り返り、いつまでもこちらを見ている彼の人に手を振り、階段を下りて一人で電車に乗り、新幹線に乗り、家に戻った。
新幹線の中では、携帯メールのやりとりをした。
そこで初めて私は言葉にし、そして返事が来た。
「大好きです・・・^^」
「分かってる・・・^^」
by miyucat-heart
| 2006-03-15 22:23
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